今治タオルブランド「今治謹製」が織り成すストーリー
タオルソムリエが、基本的なタオルの選び方について、お伝えいたします♪
今回は糸の撚り編。
タオルを選ぶ時に、肌触りの良さを重視して選ばれる方がとても多いです。
そんな肌触りの決め手のひとつである、“糸の撚り”について、ご説明いたします。
タオルを手に取り、糸を近くで見てみると、綿の繊維が束になって出来ていることが分かります。
綿の繊維一本一本は非常に細く、繊細で扱いにくいので、束にしてねじりを加えます。
その工程を“糸を撚る”と言います。
糸を撚ることで、糸の強度が増し、初めて糸として使えるようになります。
また、その糸の撚りの具合によって、タオルの風合いや肌触りに変化を持たせることもできます。
今治謹製のタオルでも、多く使われている甘撚りの糸。
甘撚りの糸とは、一般的な普通糸よりも甘く撚られた糸です。
その説明では、分かりにくいかもしれませんね。
糸がまとまる程度に、甘く、ゆるく撚った糸と言えば、少しイメージはできるでしょうか。
甘撚りの糸で作ったタオルの特徴としては、普通糸で作ったタオルと比べて撚りが甘いため柔らかく、繊維同士の隙間ができるのでボリューム感があります。
しかしその分、普通糸で作ったタオルよりも傷みやすいので、洗濯の際はネットに入れるなど配慮すると、風合いが長持ちします。
至福タオルは、甘撚りの糸を使って織り上げた今治タオル。
その糸を、さらに肌に触れるパイル糸が長くソフトになるように、織り上げました。
それが、至福タオルの優しい心地よい風合いを生み出しています。
【贈答用】今治謹製 至福タオル
ラインナップ 3,300円(税込)~22,000円(税込)
【ご自宅用】今治謹製 至福タオル premium
フェイスタオル 1,980円(税込) バスタオル 4,400円(税込)
さくら紋織も、甘撚りの糸をパイルに使っているので、ふんわり柔らかな風合いを楽しんでいただけます。
こちらは、本物の桜の花びらから採った染料で上品な桜色に染め上げた今治タオル。
春の訪れを感じるさくらは、今の季節にぴったりです。
【贈答用】今治謹製 さくら紋織
ラインナップ 1,650円(税込)~11,000円(税込)
無撚糸とは、特殊な製法で文字通り“撚りがほとんど無い状態の糸”のことを言います。
糸に水溶性ビニロンというお湯で溶ける特殊な糸を、撚り合わせます。そのままタオルを織り上げ洗いをかけると、水溶性ビニオンが溶け、ほとんど撚りのない糸のタオルが出来上がります。
特徴としては、甘撚りの糸で作ったタオルよりもさらに柔らかく、綿本来のふっくらとした柔らかさが楽しめます。ボリュームもさらに増しますが、洗濯の時に毛羽落ちがしやすく、糸が痩せやすいです。洗濯を繰り返すと繊維が締まっていき固くなりやすい、繊細な糸でもあります。
撚りのある一般的なタオルの方が、お手入れのしやすさや耐久性の面では良いでしょう。
無撚糸のタオルは、お洗濯の際、洗濯ネットに入れることはもちろん、できればタオル単独で、たっぷりのお水で洗うのをお勧めします。
また、柔軟剤の使用は控えましょう。柔軟剤を使用すると繊維がすべりやすくなり、毛羽落ちや糸抜けの原因になります。
ひと手間かけると、ふわふわな風合いを長くお楽しみいただけますよ。
今治謹製のシリーズの中では、ご褒美タオルが無撚糸を使ったシリーズです。
繊維本来の柔らかさが感じられ、思わず顔をうずめたくなる、贅沢でボリューム感のある仕上がりです。
通常の綿に比べて繊維長が長く、しなやかで光沢がある綿を選んでいますので、無撚糸の良いところを楽しんでいただけます。
【贈答用】今治謹製 ご褒美タオル
ラインナップ 5,170円(税込)~34,100円(税込)
【ご自宅用】今治謹製 ご褒美タオル
フェイスタオル ¥2,200(税込) バスタオル ¥5,500(税込)
タオル選びに、“糸の撚り”も注目してみてくださいね。