今治タオルブランド「今治謹製」が織り成すストーリー
外資系アパレル会社に勤務していた頃、フィットネスクラブでヨガに出会った齋藤りょう子さん。
これまで味わったことのない気持ちよさや心の静寂に魅了され、働きながらヨガのスクールへ通うことに。
2012年にはヨガインストラクターとしての活動をスタート。
スタジオや企業、各種イベントでヨガを指導するにとどまらず、イメージモデルや商品開発・監修など、幅広く活躍しています。
ヨガを深めるためにスリランカで触れたアーユルヴェーダ式の生活習慣やアロマ、話題のマインドフルネス瞑想も学び、最近は企業の福利厚生でメディテーションクラスも開催しています。
―ヨガにはさまざまなスタイルがありますが、NYを発祥とする力強い”ジヴァムクティヨガ“と心を静かにする”陰ヨガ“に、瞑想や禅の考え方を取り入れたのが齋藤さんのヨガスタイル。齋藤さんの穏やかで心地よい声に導かれながら、流れるように、しかし奥深くへと進んでいく独自のヨガは大人気です。―
フリーランスのヨガインストラクターになった時、「穏やかだけじゃダメだよ。もっと尖らないと!」ってアドバイスもされましたが、尖れば尖るほど不自然になってしまって……。これって自分らしくないし、不調和だと感じ、それからは“穏やかさ”をまっすぐに貫こうと思ったんです。
定期的なヨガクラスは渋谷の「TRUNK HOTEL」や「EXFIGH STUDIO」、「NATURAglam」で。生徒は小学生から90歳ぐらいまでと幅広く、男女比も半々ぐらいでしょうか。動きとしてはややハードですが、ちょっと緊張させないとカラダはゆるんでくれないので、少しだけツラいことをしたら、思い切りゆるめてを繰り返し、最後に全身をよい状態に持っていくように組み立てています。
YOGA(ヨガ)とはサンスクリット語で“つながり”の意味ですが、私はヨガとはバランスを取り戻すこと、調和をとることと理解しています。私が考える理想のヨガは、余計なはからいをやめて、自分を自然な状態に戻すこと。カラダが柔らかくなるとか、難しいポーズができることが目標というより、本来のご自分に戻っていただく手助けをしたいですね。自分に満足して心からくつろぐことができれば、すべてを受け入れられますし、それが優しさや思いやりを周囲に広げることにもなりますから。
―アーユルヴェーダの知恵を生かしたスパイス料理教室も主催している齋藤さん。彼女ならではのライフスタイル提案や自分らしく生きる為のヒントをちりばめたレッスンは、多くの女性の共感を呼んでいます。もちろん、齋藤さんの美しさ、しなやかさも生徒にとってはリアリティのある憧れ。そのライフスタイルを少し教えてもらうと。―
飲料水はフランスのエパー(HEPAR)という超硬水をボトルに入れて持ち歩いています。マグネシウムが豊富で、非加熱にするために水源の土壌環境を厳しく保護しているオーガニックなミネラルウォーターなんです。サプリメント代わりに一日に1リットル以上を常温で飲みます。ただ、カフェインの入っているドリンクも飲みますよ(笑)。
食事はその時の自分に必要なものを感じて、考えて、できるだけ新鮮なものを口にすることでしょうか。何でも食べますし、お肉も食べちゃいます。でも、なるべく白より茶色いもの、なるべく野菜、なるべく温かいもの…そんな風にゆるく心がけています。ガチガチに制限するとカスカスというか軽くなりすぎて、逆に不安定になりますし、ルールを決めて縛りすぎると苦しくなるので、そこは開放して自由に…。
とはいえ、衣食住のすべては理想のYOGAに通じていますから、暮らしにまつわるものは必然的にエシカルなものやオーガニックなものが多くなります。なかでも、ダイレクトに素肌に触れるタオルや下着は妥協ができない部分。生活の小さな心地よさを大切に積み重ねていくことが、毎日を機嫌よくすごす源になると考えているからなんです。
今治謹製の「オーガニックタオル」シリーズはバスタオルとフェイスタオルを使っていますが、いまいちばんのお気に入りタオル。洗濯を繰り返すほど素肌になじんでくれて、オーガニックの素朴さがありながら、細い糸でふんわり織られたタオルはふかふかでリッチ。まるで安心感のあるブランケットのような豊かさを感じられます。
タオルって毎日、無意識に何度も使うものですから、信頼できるものを揃えたいんです。忙しい日々が続いても、カラダに無理をさせない、心に負担をかけないタオルがあれば癒やされるし、触れるだけでぱっと五感がひらいて心も満たされますから。
タオルはもともと白やベージュが好きですが「オーガニックタオル」のホワイトは、まさに浄化される色。単にナチュラルなだけじゃなく、キラリとしたステッチのポイントも特別感があって素敵だと思います。
―先日、友人から今治謹製のタオルをいただいたという齋藤さん。なんでもないときに、ちょっとした言葉と一緒にさらりと渡された“手土産タオル”が嬉しくて、印象深いものになったといいます。―
何かイベントがあったわけじゃなくて、「これ、よかったら使って!」という感じで「ボタニカルガーゼ」のタオルをいただきました。いいものを見つけたから、おすそわけしたいという彼女の気持ちが嬉しくて……。私自身は結婚や出産、引っ越しといった新生活をスタートするお祝いにタオルを贈ることが多いのですが、こんなふうにプチギフトにタオルを選ぶのも、さりげないのに印象的だなと気付かされた瞬間でした。
普段、ヨガのクラスでは指導をする側なので、ハンドタオルで汗を拭いたり、バスタオルをかけて休むことはほとんどありません。でも、最近はヨガ&ランニングのイベントが多く、アスリートにヨガを指導する機会も増えました。自分のカラダづくりのためにも、時間がある時はジムのドレッドミルで1時間ぐらい走り込むこともあります。また、外を走ってから、ランステーションで汗を流すことも。そんなスポーツシーンでは、どんなタオルを持っていたら素敵かしら? とふと考えたりします。
ハンドタオルやタオルハンカチはバスルーム用やゲストタオルに使いますが、どこか生活感が出てしまうのでハンカチ代わりに持ち歩くことはありませんでした。ひと目に触れない、プライベート空間にあるものだからこそ、じっくりこだわりたい部分なのですが、スポーツや旅先など、ひとから見られるシーンで持つなら、インティメートさや機能性以外のプラスアルファがあるといいですね。
脇役じゃなくて準主役みたいな存在感がある、おしゃれなタオルが“大人の持ち物”、“大人の必需品”になると素敵だなと思います。シンプルで上質感があって、アクティブなスポーツシーンにもふさわしい、そんなタオルを探し始めたところなんです。